相沢にももしかして俺の気持ち伝わってたりすんのかなぁ?
そうだったら……
困るな。
バレたくない。
相沢の声が戻るまで。
玉砕したくない。
大切に、大切に、温めたい恋なんだ。
「じゃあ私明日も仕事だから、先に寝るわね」
「あっ、はい!今日はありがとうございました。おやすみなさい」
「おやすみなさい」
叔母さんがリビングから出て行く。
俺は相沢が寝るための布団をリビングに敷いた。
これでよしっと。
ーーガチャ……。
腰に手を当ててお布団のキレイなシーツを見て満足していると、リビングの扉が控え目に開かれた。
静かに入って来たのはお風呂上がりの相沢。
ーードキッ!
ほのかに赤い頬。
濡れた髪の毛からは雫がポタポタと。
急遽泊まることになったから洋服がなくて、俺のTシャツと半ズボンを貸したんだけど……。
これ、思ったよりもヤバい。
髪の毛が濡れてるのも、
少し大きな俺の洋服も、
……破壊力半端ない。



