叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。



自転車にまたがるとスーパーまでの道を急いだ。


さっきまで明るかったのに、日が沈んで来た。
夏の夕陽はよりいっそう激しく赤いのは、気のせいだろうか……?


そんなのん気なことを考えながらさっきの公園の前を通ろうとしたちょうどその時、見覚えのある姿が見えた気がした。


……ん?今のって。


キキーッとブレーキをかけると少し戻って公園の方を見る。


……間違いない。
あのブランコに座っているのは……。



「あ、相沢……!?」



大きな声で呼ぶと、彼女はビックリしたように肩を揺らして、こちらを見た。


その瞳がうるんで見えてグッと眉を寄せた。


……まさか、泣いてる?