会えた!


キラキラした時間がゆっくり流れる。


こんないきなり会えるとは思ってなかった……。

でも、嬉しい。



「ええと……」



なにをなんて言えばいいんだろ。

いや、まずなにから伝えればいいんだろう。


昨日はありがとう?

会えてうれしいよ?


どれも伝えたい言葉だけど、俺の頭は真っ白で。

目の前にいる可憐な少女に、目を奪われる。


遠い距離が少しもどかしい。
ザワザワした周りの音にエコーがかかる。



『……ッ!』



相沢が俺のもとへ歩いて来て、なにかを言った。


あ、えっ?



「ごめん、なんて言ったの?」


『お、は、よ、う』



一瞬、傷ついたような彼女の顔。