「相沢、おはよう!」



教室へ行くと既に相沢は着席していて。
挨拶すると目尻を下げてニコッと笑ってくれた。


もっと見ていたい、相沢の笑顔。

かわいすぎやしないか?


……そんな相沢にそっくりだった優花ちゃんか。


俺も会ってみたいかもしれない。


もしも、優花ちゃんが自殺未遂なんかせずに、相沢も声を失っていなかったら。


俺たちどんな風に出会っていたんだろう。


俺はちゃんと相沢を好きになっていたかな。


相沢は今よりも笑っていたかな。



「優夜ちゃん、夏休みの予定は?」


『……?』


「よかったら三人で遊ぼうよ」



仁が相沢を遊びに誘っている。


え!?三人!?


焦った俺と目が合うと片目ウインクで飛んで来た仁に悪寒がした。