次の朝、学校の玄関前で仁の後ろ姿を見つけた。
今日で1学期終了。
明日からは夏休みだ。
夏休みになる前に伝えたい。
俺の決意ーーーー。
「仁!おはよ!」
「あっ、ふゆき〜!今日も爽やかスマイルごちそうさま〜!」
いつもとなんら変わらない仁の能天気な挨拶と笑顔、だらしなく着崩された制服たちとゆるーいパーマ。
……俺は決めたんだ。
「べつに爽やかじゃねーけど。仁、俺決めたから」
「……?」
「俺は今までと変わらず相沢と仲良くなりたいし、するつもり」
だって俺は彼女が大好きだから。
過去の相沢は確かに間違ったことをしたかもしれない。
優花ちゃんに対してヒドイことを言ってしまったかもしれない。
だけど……。
俺は、俺が見てきた相沢を信じてみたいんだ。



