幸せを避けて、 優花ちゃんへの罪の意識を感じて生きて来た俺たちにとってお前は。 ……幸せそのものだった。 優夜ちゃんも、俺も。 お前のことが大好きだから。 だから、お前といると辛い。 冬樹といるとすっげぇ楽しくて、一瞬忘れちまうんだよ。 俺が、大好きな人を守れなかったこと。 だから、言ったんだ。 『これ以上優夜ちゃんに近づかないであげて』って。 お前といると俺も優夜ちゃんも、幸せを感じてしまうから。