それでも彼が好き

体温計を取り出し、見た渉は固まった。

「こんなに高かったら、座ってるのしんどいだろ」

そう言って、私を、寝かせた。

渉は雅に話しかけた。

「雅ちゃん。今日このまま俺と雫泊まらせてもらっていいかな?雫、熱が高いから、動かさない方がいいんだ。それに雅ちゃんも熱高いでしょ。翼一人じゃ不安みたいだし…どうかな?」

「全然いいですよ。泊まっていってください。私もこんなんだからおもてなしはできないんですけど…」

「ゆっくり休んで、早く元気になろうね」

雅と渉の会話は、医者と患者の関係がまだ抜けきらないのかなって私は思った。

「雫、雅ちゃんからOKでたから、今日はこのまま泊まるよ」