それでも彼が好き

玄関から入ってきたのは、私が会いたくてたまらなかった人だった。

渉は入ってくるなり、私を抱きしめ、背中をさすってくれた。

今まで止まらなかった涙も渉の姿を見、においを感じると、自然に落ち着いてきた。

「大丈夫か?かなり熱いな」

渉は、持ってきた鞄から、体温計を取り出すと、私の脇にはさみ後ろから抱きしめてくれた。

「症状は、どんな感じ?言えるか??」

私は頷くと

「頭が痛くて、寒くて、体がだるい」

ベットの半分では、同じように、翼は雅を診察していた。