「起きてます」


杏花の頭を撫でながら答えた


「今日は泣いてないな」


「えっ…?いつも泣いてるんですか?」


「あぁ、だからこの時間に見にくるんだ」


優斗さんは杏花の頭を撫でながら話してくれた


「今日はお前が居るからだな。久しぶりにこんな安心してる顔を見たよ」


「優斗さん…こんなこと言って良いのか分かりませんが、俺…杏花に告白しました」


「そっか。蒼依を見てなんとなく気付いてた」


気付かれてたのか


「怒らないんですか?」


「俺は怒らないし何も言わないよ。ただ、ありのままの杏花を見てくれれば…」


てっきり怒られるかと…


「杏花も杏莉と同じで男嫌いだからな。大変だろうけど、杏莉には内緒にしておくから頑張れよ」


「怒られるって思ってました」


優斗さん、杏花を離せないような気がするし。