「今回は酷かったらしいな。」


「そうみたいですね…」


「杏花は1人の時に不安になると感情のコントロールが出来なくなって暴れ出すんだ。」


だから、あんなに暴れてたんだな。


「俺が止めました。そしたら落ち着いて眠ったんです」


あの時は杏花を助けてあげたくて勝手に身体が動いてた


「そっか。ありがとう」


それから髪の毛を洗い乾かしてくれた


「髪の毛も切るからな。毛先が傷んでる」


優斗さんは手早く俺の髪の毛を切っていく


鏡に映るその姿がカッコいいと思った


「はい、出来た」


鏡に映るのは別人の俺


「こっちの方が落ち着いてるな」


イメチェンってヤツ…?


「蒼依はカッコいいから学校ではまた大変になるぞ」


「いや、俺…格好良くないですよ」


俺から見れば優斗さんの方がカッコいい