「あっ、七橋、おはよー」


仲良いな。コイツら…


「妃奈ちゃん、名前で呼んでくれないの?」


「呼び慣れた方が呼びやすい」


この時、ピンと来た


渉は高瀬のことが好きだな


「蒼依君、おはよー」


俺の存在に気付いた女子達が次々に挨拶してくる


「おはよう」


1人1人に返す俺も律儀だな。


「大津も人気だから大変だよね」


高瀬が呆れながら話す


「蒼依は人気だからな」


渉は自分のことのように自慢している


「そういえば、杏花ちゃんは?」


「杏花なら屋上行った。1人になりたいからって。」


話してみたかったな。


「俺、屋上行くわ。」


「あっ、大津、屋上に行くのは良いけど杏花は寝てると思うから起こさないで」


「分かった」


それだけ告げると屋上へ向かった