パパとママが歩香ちゃんの相手をしている間あたしは大津君に近付いた


「大津君、どうしたの?」


「いや、歩香が笑ったあんなに笑ったの久しぶりに見たんだ。」


「歩香ちゃん可愛いじゃん。パパもママも子供好きだし、あたしも一人っ子だから気にしなくて良いよ」


一人っ子だと寂しくて仕方なかったけど歩香ちゃんが居ると楽しくなりそうだ


でも、大津君とこんなに話せるなんて思わなかったなぁ…


あたしにも恋、出来るかな?


「さっ、蒼依。やるか…歩香はちゃんと宿題してから遊んでな」


「うん。分かった!!」


「杏莉、杏花。面倒見ててくれよ」


「分かってるよ。歩香ちゃん、2階のお部屋で勉強してから遊ぼうね」


ママの問いかけに笑顔で頷いた歩香ちゃん


あたし達はパパの邪魔にならないように2階で過ごした