「歩香、お前…今、なんて?」


「パパ…ママ…お姉ちゃん」


歩香ちゃんはもう一度同じ言葉を繰り返した


ランドセルをテーブルの上に置きパパに抱き付いた


「お前、歩香って言うのか?」


「うん。」


パパはそう言いながら歩香ちゃんを抱き上げた


歩香ちゃんは嬉しそうだ


「優斗さん、すみません」


大津君は申し訳なさそうだ


「良いんだよ。気にすんな。」


パパは歩香ちゃんの頭を撫でながら話していた


「パパ…って呼んで良い?」


「んー?歩香が好きなように呼べば良い。なっ、2人とも。」


パパはあたし達に話しかける


「歩香ちゃんの好きなようにね。杏花は妹みたいなものだね」


歩香ちゃんはよっぽど嬉しかったのか笑っていた


チラッと大津君を見てみると驚いた表情をしていた