「話してくれてありがとな?」


大津君はあたしの頭を撫でながら言った


「杏花のこともっと知りたい」


「あたしのこと知っても何も良いことないよ?」


大津君にはあたしより相応しい人が居るはず。


「俺には新鮮なんだよ。杏花との出会いが。」


と笑ってくれた大津君


「大津君こそ無理してるよね?」


「えっ?」


信じられないという表情だ


「あたしには分かるんだよ?」


あたしと似てるんだ。


「本当はもっと話したいけど…。キツそうだから今は此処までな?」


と言われて身体のダルさに気付く


でも、1人になりたくないよ…。


そんなあたしの表情を見抜いたのか…


「大丈夫。俺は此処に居るから」


そういうとあたしの手を握って落ち着かせてくれた


だから、安心してすぐに眠れたんだ…