蒼依と元の関係に戻り嬉しい半面、不安だってある


だけど、やっぱり蒼依が好きなんだって実感出来る


今は蒼依の思い付きで海に来ている


別に何をするって訳ではない


ただ、浜辺に座って海を眺めるだけ


蒼依と一緒に居られればそんな小さなことでも嬉しいんだ


「杏花、何が食べたい?」


「食べたくない。」


久田さん達にイジメられてた時は食べる気さえ起きなかった


だけど、少しずつ食べなきゃいけないよね


「果物とかが良いな」


「じゃあ、買い物行くか」


小さく頷いたものの、やっぱり怖い


そんなあたしの異変に気付いたのか…


「大丈夫。離れないから」


と蒼依は言ってくれた


「此処じゃ無理だけど家に帰ったらいっぱい甘えて良いよ」


その言葉を聞き安心出来た