「蒼依…?」


そう声を掛けてくれたのは優斗さんだった


「優斗さん、お久しぶりです。」


優斗さんに会えて嬉しさ半分、気まずさ半分。


「随分、やつれたな。ちょっと話せるか?」


俺は小さく頷いて2人で近くの公園に向かった


「ほら、飲めよ」


優斗さんはペットボトルのお茶をくれた


そして、俺の隣に腰掛ける


「杏花と歩香…元気ですか?」


俺は気になってたことを聞いてみた


「2人とも元気じゃねーな」


……やっぱりか。


「お前ら、また何かあったんだな」


優斗さんは勘が鋭い


「歩香は落ち着いてるからともかく、杏花は泣きっぱなしだ」


ゆっくりと近況を教えてくれた


「本当に杏花は毎日泣いてるよ。お前の名前を呼びながらな。」


……何か申し訳ない。