「俺で良かったら聞くぞ?」


そう言ってくれる優斗さんは優しい表情をしていた


この人には話せるって思った


だから、話した


妹と2人暮らしのことや両親が居ないこと…


そして学校のこと


本当は誰かに聞いてもらいたかったのかも知れない


「優斗さん、こんな話をしてしまってすみません」


「良いんだよ。少しは楽になったか?」


「はい。優斗さん、俺髪染めたいんですけどいつかやってくれますか?」


この人に髪を染めて欲しいと思った


「ちょっと待ってな。杏、ちょっとおいで。」


優斗さんは杏莉さんを呼んでいた


「何ー?」


「髪染めたいらしいんだ。いつが空いてるか分かるか?」


杏莉さんはノートを広げていた


「明日の3時半からか明後日の朝早くかな」


と呟いていた