「妃奈ちゃん、1回しか言わないからね?」


七橋の目は真剣だった


「俺、妃奈ちゃんが好き」


「……えっ?」


いきなりすぎて話についていけない


「じゃあ、行こうか」


七橋は何事もなく行こうとする


「ちょっと待って!!」


あたしは七橋を呼び止める


「あたしも…好き」


恥ずかしくて俯いた


すると、フワッと温かくなった


「嬉しい…ありがとう」


七橋は微笑んでくれた


「じゃあ、行こうか」


あたし達は時間ギリギリまで楽しんだ


「杏花達、探さなきゃね」


そう呟くと…


「杏花達ならバスに戻ってたぞ」


健斗さんが教えてくれた


「じゃあ、戻るか」


「お前達、付き合い出したんだな」


健斗さんはニヤニヤしていた


この人には隠せないな。