「杏莉が好きそうなお店だな」


健斗さんもあたしと同じこと考えてたみたい


「あっ、これ可愛い」


あたしが見つけたのは花火が描かれた風鈴


夏らしくて好き


「欲しいの…?」


「えっ…?」


店内に入って今まで静かだった蒼依が話し出してマヌケな声が出た


「そんなに驚かなくて良いから。欲しくないの?」


「欲しいけど…まだ良いのがありそうだし、まだ始まったばかりだし他にも良いのがありそう。」


「でも、此処は一点物だし安いって有名らしいぞ」


蒼依に言われて見てみると店内は狭いのにお客さんがいっぱい


品物も一つずつしかなかった


「今日は自分で買うよ。お店の分も買ってあげたいし」


あたしは2つを持ちレジへ行って支払いを済ませた


そして、集合時間も近かったからバスに戻った