「敏文さんにもちゃんとお礼言えよ」


「分かってますよ」


カメラなんて貰えるとは思わなかった


「修学旅行に行ってたくさん写真撮ってきてね」


と笑顔で言う杏莉さん


“アルバム作って思い出残すと良いよ”とも言ってくれた


「大事に使えよ」


優斗さんの言葉に俺は小さく頷いた


これで楽しみが増えた


「歩香も杏莉と一緒に片付けて来いよ」


優斗さんの言葉に杏莉さんと歩香は違う部屋に行ってしまった


「蒼依、修学旅行楽しんで来い」


「もちろんです。たくさん写真撮ってきます」


杏花は一旦、自分の部屋に戻って行って優斗さんと2人きり


他愛のない話をして過ごした


優斗さんは本当のお父さんみたいで頼りになる


修学旅行を楽しみにそれまでの時間を過ごした