【更新中】初恋*~君と過ごす日々~

俺の表情を悟った杏花が…


「あのね…1円、10円、5円が1つの貯金箱、50円、100円、500円1000円で1つの貯金箱」


と呟いていた。


だから、1人2つなんだな

「あたし達家族は1人2つの貯金箱を持つようにしてるの。計算しやすいようにね」


杏莉さんは黒のマジックでタグに名前を書いていた


誰の貯金箱か分かるように


「俺達にまで良かったんですか?」


「もちろん。そのために杏花に頼んだのよ」


杏莉さんは笑顔で答えてくれた


「ということで貯金箱代入れておくわね」


杏花専用の貯金箱に1000円札を入れていた


「歩香も入れとけよ?」


……えっ?


「あっ、杏花のおじいちゃんに会ったことあるだろ?」


確かにある。


優斗さんの問いかけに正直に頷く