蒼依って良い香りがする


落ち着くんだよなぁ…。


蒼依と出会ってから自分でも分かるくらい笑うようになった


蒼依と過ごす日々が楽しくて仕方ないんだ


「杏花、帰ろう。歩香が怒る」


「そうだよね…」


離れたくないけど、蒼依から離れた


「じゃあ、行こ」


重い荷物は蒼依が持ってくれた


蒼依の分は家の中に運んで残りはあたしの分だけ。


軽い荷物はあたしが持つ


あたしは空いている蒼依の手を握る


「蒼依の手、大きい」


あたしの手がすっぽり収まる


「杏花の手が小さいんだよ」


なんて笑って言いながら更に強く握ってくれた


……嬉しいな


「杏花、ニヤニヤしすぎ」


蒼依の笑みも何か企んでそう


蒼依が笑みは何か企んでる時は怖い


そして、彼は耳元で呟いた

“覚悟しとけ…”と。