「可愛くないもん…もっと可愛くなりたい」


周りを見渡すと可愛い子はたくさん


あたしなんかまだまだ…。


「杏花は可愛いって。もっと自信持ちな」


「蒼依が可愛いって言ってくれるだけで十分嬉しいもん」


蒼依が言ってくれる言葉って安心する


それからしばらくは2人で抱きしめあっていた


2人で居られる時間って少ないから


「杏花、帰ろう」


「また、甘えて良い?」


「もちろん。甘えさせてやるよ」


蒼依はおでこに軽くキスをした


不意打ちに驚くあたし


只でさえ真っ赤なのに更に真っ赤になる


蒼依はそんなあたしの反応を楽しんでいる


「杏花の一つ一つの反応が可愛すぎるんだけど…」


と言いながらあたしの頭を撫でる


あたしは恥ずかしくて蒼依の胸に顔をうずめた