「お兄ちゃーん。おはよう」


朝から元気に挨拶してくれるのは俺の妹。


大津歩香(オオツアユカ)


今日から小学1年生


「歩香、おはよ。準備出来たか?」


小さく頷いてくれた歩香に笑顔になる俺。


そんな俺の名前は大津蒼依(オオツアオイ)


今日から聖桜学園の2年生


今は歩香と2人で朝ご飯


両親なんて居ない


2人とも歩香を生んでから家を出て行った


帰って来ることなんてない


それからというものの俺は歩香の兄であり父親でもある


----ピンポーン


「敏文さん来たみたいだぞ」


歩香は玄関まで敏文さんを迎えに行っていた


大津敏文(オオツトシフミ)さん


親父のお兄さん


ほんわかしてて嫌がらずにいつも俺達のお世話をしてくれる人


この人が居るから生活出来てる