「衣類はあるし必要な日用品を揃えておいで」


「でも、良いの?」


「良いに決まってるじゃない。必要なものなんだから。蒼依君と行っておいで。」


ママはあたしの頭をポンポンと撫でる


「ついでに歩香ちゃん用の貯金箱買ってきてくれる?」


……貯金箱?


「どうして?って顔してるわね。せっかくだから貯めてあげようと思ってさ」


そういうことか。


ママ達は小銭が出たら貯金箱に貯めている


1人2つは必ず貯金箱がある


あたしもママ達を見習って貯金している


「ただいま~」


歩香ちゃんの声が響く


「帰って来たみたいね」


あたしは歩香ちゃん達を迎えに行く


「お帰りなさい」


「ただいま。杏花、杏は?」


「片付けてるよ」


歩香ちゃんが持っている荷物を持ってリビングへ向かう