「杏花、髪の毛乾かしてやるから来い」


そう言って杏花を俺の前に座らせる


最初は固まっていた杏花だけど今はだいぶ肩の力が抜けていた


「はい。終わり」


乾かし終え杏花を膝の上に座らせる


「歩香もお姉ちゃんの膝の上に座るー!!」


と言ってピョンと杏花の膝の上に座る


杏莉さんはすぐにカメラを構える


「お前達、階段みたいだな」


確かに2人は小さい


「蒼依が大きいんだよ」


「杏花が小さいんだろ?」


俺達のやり取りを見て微笑む優斗さん


「だいぶ2人似てきたな」


……そうか?


「蒼依、もうすぐ修学旅行だろ?良かったら歩香は預かるぞ」


これは歩香の意見を尊重しよう


「歩香、おじさんと優斗さんどっちが良い?」


「パパ!!」


……即答だったな