「可愛い格好してるじゃん」


「あたし、この時期は学校から来たらワンピースばっかりなんだ」


“すぐに着替えられるから”と付け加えていた


俺はソファーに座った


「杏花、おいで?」


“おいで”と言ったのは俺の膝の上


杏花は恥ずかしながらも抱きついて来た


「今日も疲れただろ?」


「うん。でも、蒼依が居るから大丈夫。」


コイツはなんて可愛いことを言うんだろう


----トントン


「入るぞー。」


優斗さんがそう言っても杏花は離れる兆しがない


「相変わらず、杏花は甘えん坊だな」


お茶を持ってきてくれた優斗さんが呟く


「まぁ、それだけ蒼依のことを信頼している証拠だな」


優斗さんはお盆を置き俺の隣に座りそう呟いた


「俺としては嬉しいですけどね」


杏花と居られるんだから。