隣には嬉しそうに笑う愛しい人


杏花と想いが通じてから毎日が楽しいと思うようになった


世界が360度、変わった気分


今は俺んちに向かっている


歩香を迎えに行く前に杏花に分からないとこを教えなければ…。


まぁ、杏花と2人で居たいっていうのもあるけどな。


歩香が居るからなかなか2人きりにはなれないし


「蒼依君…?」


名前を呼ばれて視線を会わすと心配そうに見つめる杏花。


ヤバッ…。意識飛んでた


「大丈夫…?」


「ちょっと意識飛んでた」


「お家、着いたよ?」


杏花に言われて気付く


もう、家の前だ…


俺は急いで鞄から鍵を取り出しドアを開けた


「杏花、お茶で良い?」


一旦、リビングに行き飲み物を取る


「うん。冷たいの」


俺は2人分のお茶をコップに注いだ