【更新中】初恋*~君と過ごす日々~

「此処まで来れば大丈夫だろ」


蒼依君はそう言って鍵を閉める


「予想はしてたけど、凄いな」


あたしは震えが止まらなかった


荷物を棚に置き膝掛けを被りソファーに座る


「大丈夫。俺が居る」


蒼依君も隣に座りあたしの背中をさすってくれた


あたしも予想はしてた


蒼依君は人気者だから。


でも、蒼依君ファンの女の子達の悲鳴があたしにはキツすぎる


今日は特に耳が痛い


「杏花、なんか飲む?」


「お茶が良い」


「冷蔵庫から出すから待っててな」


蒼依君はどこまで優しいのだろうか…。


あたし、蒼依君に甘えてばっかりで申し訳ないな


「はい。どうぞ」


可愛らしいコップに注がれた冷たいお茶


「良く冷たいお茶って分かったね?」


何も言ってないのに…