「杏花、ニヤニヤしすぎ」


とパパにつっこまれる


「だって、嬉しいんだもん」


「元の杏花に戻ったな。蒼依、杏花を宜しく頼むよ？」


「はい。分かりました。こちらこそ宜しくお願いします」


「夕飯食べて行きな。呼びにくるから」


パパはそれだけ告げるとニコッと微笑んで出て行った


「優斗さんに認められた証拠かな？」


「パパもママもちゃんと観察してるから、話すってことは認められた証拠だと思うよ」


パパ達は人を見る目が厳しいから


「杏花、今度、俺んちに来い」


「あたしが蒼依君んち行って良いの？」


「杏花は俺の彼女だろ？いつでも来れるように今度、ゆっくり日用品揃えに行こう」


“彼女”っていう響きに慣れないけど…。


蒼依君との距離がますます近付いたから嬉しいな