「山城さん、可愛いもんね。蒼依君とお似合いだもん…」


杏花は泣き出していた


そして、そのまま話を続ける


「あたしと蒼依君が一緒に居たら…ダメなんだよ。だから、これ以上…あたしに近寄らないで?」


杏花は体育座りのまま顔を伏せた


そんな杏花を引っ張り出した


「きゃっ…」


バランスを崩した杏花を膝の上に乗せた


久しぶりの杏花の温もり


「なぁ、杏花。誰が一緒に居たらいけないって?」


そういう間も泣きながら俺から離れようとする


「あたし可愛くないから蒼依君と居たら皆が怒る。離してよぉ…グスッ」



「杏花は充分可愛いよ。そこら辺の女達よりも。」


「山城さんにもそんなこと言ったんでしょ?だったら山城さんのとこ行けば良いじゃん!!」


杏花は俺から離れ暴れていた