「そうだなぁ…。その人を見るとドキッとしたりキュンってしたり…。今までに感じたことのない感情があるかな…」


やっぱりそうか…


「これが恋なんだ…」


「杏花も恋したんだね。怖いかもしれないけど…頑張って?ゆっくりね」


お姉ちゃんに励まされちゃった


「じゃあ、あたしは行くね。今度ゆっくり話聞くから」


お姉ちゃんはニコッと笑って手を振って出て行った


……恋かぁ。


まさか憧れの人を本気で好きになるって思わなかったな


あたしは重い体を引きずりながら教室に戻り授業を受けた


蒼依君にお礼を言いたかったのに、全然話せなかった


自分の気持ちに気付いたらどうしたら良いか分かんないや…


蒼依君をチラッと見ると不安そうな顔をしていた


あたしは、しばらく蒼依君を避け続けた