「杏花、震えてるよ。大丈夫?」


「大丈夫じゃない…」


「だよね…。大津のこと憧れてるのに杏花は消極的」


興味ないとか言いながら実は大津君に憧れてる


あたし、知ってるもん


本当は優しいんだよ?


学校では見せない優しさがある


「杏花、大津来たよ」


……えっ?


しかも、こっちに向かって来てる


「妃奈、あたし屋上行くね」


「分かった。気をつけるんだよ」


大津君達を避けるようにあたしは教室を飛び出し屋上へ向かった


…んー!!風が気持ちいい


寝ようかな…


あたしは端っこで寝ることにした


しばらく寝てると誰かに撫でられてる気がした


ゆっくりとタオルを外し見てみる


……えっ?


予想外の人物にあたしは言葉を失ってしまった


どうして、君がここに居るの?