「泣いて良いよ?離れないから」


頭を撫でながらそういうと安心したのか泣いていた


杏花は強そうに見えて脆いんだ。


強そうに見えるのは常に笑ってて弱音を吐かないから


「蒼依君…ありがと」


しばらくして杏花は泣き止んだ


「大丈夫か?」


「うん!!大丈夫」


大丈夫じゃないくせに…


「帰り、送ってやるから俺んちに来い」


「良いよ。1人で帰れるから」


「1人で帰ると朝みたいなことになるぞ?」


「それは嫌だ…」


~♪~♪~♪~


あっ、授業終わった


聖桜はチャイム代わりに音楽が鳴り始まりと終わりを告げる


「行きたくないけど…。教室に行かなきゃ」


杏花はゆっくりと立ち上がった


立ち上がってすぐにフラつく


「無理しなくて良いんだぞ?」


てか、杏花には無理して欲しくない