「…ン、ワン…ワン」


怖がっているかのように、犬が吠えた。



「大丈夫だよ。さあ、行こう。」



と言って、犬を抱きかかえて戻ろうと思った瞬間



『キッキーキィー』


『プップー』


「そらーーーーー」




大声で叫ぶ光の声と車の鈍い音とクラクションの音が重なって聞こえた……。














それからのことは何があったか分からない……。