「……んー?


ここは……ど…こ?」


笑ってるとそんな声が聞こえてきた。




「そ…そら?


意識が戻ったのね?」

空の母さんがいち早く気付いた。


「ナ、ナースコールしなきゃ。」

菜月がナースコールを押した。

「空、大丈夫か?

ここは病院だよ。

事故にあったんだよ。

もう、パパ心配で心配で。良かった…。」



「…誰…なの?」


「…えっ?

空、ふざけるのはやめろよな〜」

俺の顔を真顔で見て本気で言ってるからそう言った。


「あなた達は、
誰なんですか?


それに、空って誰?」







「「「「…えっ?」」」」



空は、ふざけてなんかいなかった…


本気で言ってた…。



でも、それをちゃんと受け止められたのはもう少しあとの事…