2人ともここが病院だってこと忘れてるだろ…。




しばらくは続きそうなのでほおって置く事にした。







ぼーっとしていたら、




「ねえ、あいくん聞いてる?」


「ん?聞いてない。」



「えー聞いてよね。

空の助けた犬って優真(ゆうま)くんのお父さんの病院に預けたんだよね?」


「ああ、そうだよ。」


そう、俺は優真の父さんが獣医なのを知っていたから事故の直後すぐに優真に電話した。



優真は、俺のことをよく知っている友達だ。

まあ、親友ともいう。


「連絡来たの?」


「病院だから、ケータイの電源切っちゃったからまだわかんねえよ。」


「あーそっか。」


菜月は、納得したように手を叩いて頷いた。