「俺たちはどうする?」

 残された陣は青司を一瞥して絵理に問いかける。

「うむ。旅行で疲れただろう、また明日にでも集まるとしよう」

「俺はこの件が片付くまで絵理の家に厄介になる」

「おいおい」

 ベリルさんの事が気にかかっているのは解るけど──

「陣もいるのだ、心配はいらぬ」

「だめだ」

 青司は言い出したらきかない。絵理は小さく溜息を吐いて立ち上がった。

「構わぬ」

 険のない返事だが、さすがの青司に多少は呆れているようだ。