エメラルド・ナイト~守護者たちの饗宴~

 飛行機を見ると、さほど大きいようには思えないが、多少の不安感は拭えないものの少数を運ぶのならこれで充分なのだろう。

 陣たちは、数人が準備をしている様子を見つめた。

 その中にベリルも含まれる。

 そうこうしているうちに機内に促され、本当に大きくないんだなと感心しつつシートに腰を落とした。

 知らない男も3人ほど乗ってきて、パイロットと助手の2人なんだろうと納得付けた。

 リカルドという名らしい、初めに声をかけてきた男はベリルに何かを伝えて陣たちにウインクして降りていく。