エメラルド・ナイト~守護者たちの饗宴~

 それらをじっくりと眺めて、ケースからいくつか武器を手に取りテーブルに乗せていく。

「9ミリパラ弾は2ケースでいいのかい」

「うむ」

 立ち上がったベリルは、薄い長財布からカードを取り出して老女に差し出した。

 女性はそれに手に乗るサイズの機械を取り出し、差し出されたカードを滑らせる。

「それじゃ、成功を祈るよ」

「すまんな」

 玄関まで見送り、LEDテレビのそばに置いてあるギターケースを持ち上げた。

「冷蔵庫のカスタードプティングがそろそろ良いだろう。食べていてくれ」

 ダイニングにいる3人に発すると、持っているケースをリビングテーブルに乗せて開き、購入した武器を確認しながら詰めていく。