「あんたが休暇を潰すのはいつものことだけどね」

 よっこいせ……とカートを倒してしゃがみ込み、バクンと開いた。

「ライフル類は持ってこなかったよ」

「それで良い」

 発して、片膝をつき中身を確認していく。

「ライフルって……もしかしてあの中身、武器?」

「武器商人のようだな」

 おおよそ別世界のような光景に、青司の言葉を漠然と捉えて呆然とした。

 ケースの中には、ハンドガンとナイフ、弾薬(カートリッジ)がひしめくように詰め込まれている。