エメラルド・ナイト~守護者たちの饗宴~

「そうでなければ別の者をよこしていた。デマならそれで良い」

「そなたと我らに面識は無いだろうに」

「知り合いでなければ気を揉んではならんのかね」

 そう言われてしまえば何も言えない。

「それだけの余裕が私にあったと思えば良い」

 柔らかに応えられるが何を考えているのか、その瞳の奥までは覗かせてはもらえなかった──