エメラルド・ナイト~守護者たちの饗宴~

「同じに考えるのは危険だろうね」

 足を組み、静かに応えたベリルを怪訝な表情で見やった。

「私は特殊だといえる」

 傭兵は本来、雇われて動く兵士だ。

 そこにはただビジネスが存在し、自ら動くという事はほとんどない。

 ベリルはフリーの傭兵だが、多くの情報網を有している。

 そのため常に、何かしらの情報が流れてくるのだ。

「休暇中は控えてもらえるが、切迫した情報は気になってね」

「もしや、休暇中に聞き及んだのか」