「そうか」

 いちいち言い回しが古めかしくて、ベリルは口角を吊り上げる。

 自身もジジ臭いとはよく言われるが、ここまでではない。

「何の用だね」

 聞き返し、着替えを続けた。

 よく見ると、ベッドの上には拳銃(ハンドガン)が革の収納ケース──ホルスターに3丁ほどが投げ置かれていた。

 種類までは解らないが、そのうちの1つはリボルバー銃だというくらいは理解出来る。

 オートマティックとどう違うのかまではさすがに解らない。

 まず腰の後ろに2丁のハンドガンを装着し、黒の半袖シャツを着込む。

 密着するタイプのとても薄そうな素材だが、丈夫そうに感じられた。