しかし、いくら陣がベリルの事を良く言ったところで青司は納得などしないだろう。

 彼は自分で感じた事のみで判断する。

 陣を信用していない訳じゃない。

 ただ、自分で感じ確証が得られるまで納得が出来ない性格なのだ。

「ルームサービスを頼んである。食べながら聞くと良い」

 ベリルは2人がリビングに現れたのを確認し、陣を一瞥してドアを開いた。