50インチはあろうかと思われるLEDテレビ、その前にはガラスのリビングテーブルがあり、革張りのソファが3人がけと1人がけの計3つ置かれている。

 ベリルと呼ばれていた青年は、ショットガンの入っているケースをテレビの横に置き3人をソファに促した。

「そなたは何者だ」

 青年はそれには応えず、リビングの後ろにある簡易キッチンに向かった。

 落ち着けという事なのだろうか、仕方なく絵理を挟んで一番大きいソファに腰を落とす。

 しばらくして、コーヒーの良い香りが陣たちの鼻を刺激した。

 戻ってきた青年は、トレイに乗せられたコーヒーカップをテーブルに移し、彼らから左前にある1人がけソファに腰掛けた。