よく歩き回った一同はホテルに戻り、それぞれの部屋で着替えを済ませた。

 着替え終わると2人は部屋を出て、絵理のいる部屋の扉をノックする。

 青司は絵理の婚約者といってもまだ若い、陣が同じ部屋にさせるほど甘くは無い。

 もちろん、2人だって自分たちの年齢やその他もろもろは理解しているので、部屋が別れている事に文句を言うつもりはなかった。

 3人は昼間に買ったお菓子を持ち寄って、夜のひとときを堪能した──