エメラルド・ナイト~守護者たちの饗宴~

「父上はあまり好まないタイプの人物だったため、私が受け継ぐまでに関係を切ろうと考えていると聞いた」

「それを何げに悟られたか、御剣財閥の失墜を謀ったか」

「うぬ」

 ベリルの言葉に眉を寄せる。

「そちらは私の方から兼定(かねさだ)氏に報告しておこう」

「頼まれてくれるか」

「私の説明はそちらで頼む」

「心得た」

 そんな2人の会話を陣と青司は食い入るように見つめていた。

 どこの時代劇なんだ──いまは一体、何時代なんだろうかと考えさせられてしまう絵理とベリルの口調に、2人の口元にはじわりと笑みが浮かんでいた。

「彼についてはこちらに一任してもらいたい」

「うむ」

 頷いた絵理に端末を取り出し、どこかにかけ始める。