エメラルド・ナイト~守護者たちの饗宴~

 しかし、

「!? なっ──」

 男が引鉄(ひきがね)を引きベリルの姿を追うその目には、エメラルドの輝きが閃光のように自分に迫ってくる光景だった。

 引鉄を絞る様子で判断して避けたのか!?

 動くのが早ければ銃口はその動きに合わせて麻酔が放たれていたし、遅ければもちろん麻酔はベリルに命中していた。

 ギリギリまで待つとは、なんという判断力と素早い動きだ!

「……っう」

 驚くミュゼフの鼻先に銀色に輝くアーミーナイフの切っ先が突きつけられる。

「まだやるかね」

 冷たく無表情な瞳にゾクリとし、肩まで両手を挙げて銃を落とした。