エメラルド・ナイト~守護者たちの饗宴~

「……」

 陣はとぼけたベリルの横顔をじっと見つめる。

 執事の佐伯からベリルが頼んでいたものを聞いていたのだが、タイミング的に見ても罠に使うものだという事は予想出来た。

 しかし、あれを罠に使おうという考えが凄い。

 ただ置くだけじゃあ意味がないのは彼から聞いて理解はしている。

 ということは、あれらを適切な位置に設置しているという事だ。

 あんな罠にかかったらオレなら凹みまくるかもしれないし、罠を張った相手に怒り狂うかもしれない。